しゅ、腫瘍──？！

我が家のハム、宗次郎（♂）の右目のデキモノが余りにも巨大化し、見ていてもかなりいずそうになってきたので、隣町の獣医さんまで行って参りました。
最初は単なる結膜炎だと思っていたのですが、日に日に大きくなってくるので、コレは違うな、と（汗;）。
腫瘍だったら大きくなる前に切除してもらわないと、大変なコトになる──

ハムは遺伝的に腫瘍が出来易い、とモノの本に書いてあり、ウチの歴代ハムの中にも２匹ほど腫瘍持ちがおりました。
一匹は金四郎と云うハムで、ソレは手術で切除してもらい、その後は老衰で大往生でした。
二匹目は狂四郎と云うハムで、こちらは２年目の老ハムだったので無理に切除はせず、その後はそれが原因だった為か数ヶ月後に身罷りました。
どちらもいい子でした……。

こんな経緯もあり、今回は早々に獣医さんに行くコトにしたワケですが──

▽Read more...

以前のハムを二匹共診て貰った若い獣医さんと、何時の間にやら入った若い茶パツの獣医さんに宗チョロは診察してもらいました。
宗チョロを見せた途端、
「あー、コレは物もらいですねぇ」
宗チョロをしげしげと眺めながら先生はのたまいました。
あ、やっぱし……。
兎に角、腫瘍じゃなくって良かった。
「薬で治せませんかね？」
私がハラハラしながら訊くと、
「薬で……う～ん、そうですねぇ……」
と、先生は宗チョロの目をしげしげと眺めながら考え込みました。
すると、宗チョロが一気に先生の手から逃走（笑）。
診察台の上を逃げ回る逃げ回る──

それもその筈。
基本的にハムはウサギ同様、首の後ろを摘んで持ち上げる事が可能な訳なんですが、ウチのおハム様（笑）はワシら親子に大事に扱われ過ぎておりまして（甘やかしているとも云う;;;）、そんなに手荒に扱われたコトなど皆無に等しい。
そして、逃げるハムにオロオロしつつ、思わず私が云ってしまった言葉が──
「あ、あ、あ……ウチのハム、あまり手荒に扱われたコトが無いモンで」
一瞬、先生の動きが固まりました（当然だっつの;）。
「そうですよねぇ（苦笑い）」
そう云いながら、また先生は何とかウチのハムを取り押えました。
先生の手の中でギーギー騒ぎながら抵抗する宗チョロ……。

そしてそのまま、診察台の周辺の戸棚からもう片方の空いている手でナニやら器具を引っ張り出して、先生はのたまいました。
「（目の上の膿を）潰しましょう」
──何ですと？
私が驚愕したまま固まっていると、先生はもうひとりの茶パツ先生を引き連れて奥の処置室へ入って行ってしまいました。
「……ゑ、ゑ、ゑ？;;;」
その間私が発した言葉と云えば、これだけ（笑）。
足に根が生えた様にその場で固まっておりました……嗚呼、情けないっ。

ガラス張りの奥の処置室で、宗チョロの断末魔が──って、死んでないって（汗;）。
私がオロオロと立ち尽くしたまま見ていると、先生がティッシュで宗チョロを拭いている。
そのティッシュには、鮮血がこびりついておりました。
クラクラ……何だか私は眩暈を覚えました。
何せ、何度も何度も宗チョロはティッシュで拭かれ、その度にティッシュは紅く染まる。
あの小さい身体で、あれだけ出血したら失血状態になってしまわないのだろうか……？
ハムは元来血液が少ないと聞いていただけに、ショッキングな光景でした。
すると、奥の診察室から出て来た茶パツの先生と私は目が合い、先生はバツが悪そうに「待合室で待ってて下さい」と仰いました。
私はその言葉でスゴスゴ退散致しました。
ポカンと立って見てるだけで何も出来ないし……。

程なくして、先生に呼ばれて最初の診察室に入ると、ぐったりした宗チョロが力なく私を見上げていました。
その視線は、「何でこんなコトするの～？」と私を責めている様でした……ううぅ、ごめんね、宗ちゃん。
「膿出しておきましたので、一週間後にまた診せに来て下さい。目薬と抗生剤出しておきますから」
先生のそんな言葉を何処か遠くに聞きながら、私は先生に「判りました」と返事をしておりました。

久し振りに衝撃的な日でございました。
先生に思い切り失礼なコトも云ってしまったし（爆死）。
先生、ごめんなさい。
ココでは酷そうに書いてますが（書くな;）、本当に優しくて良い先生なんですよ。
このままちゃんと完治すると良いのですが……心配です。